カルキング365の第三回イージーアップデート内容
2017年4月15日
今回のイージーアップデートに関する項目は次の2点です。
●基本図形の作図ライブラリの提供
●1000桁までの基本関数の計算速度を大幅向上
1 基本図形の作図ライブラリ
中学・高校の教材に登場する基本図形をライブラリとして提供しました。
これらは、一般の方にも利用頻度が高いと思われ、公開することにしました。
利用方法
obj0001.png
(1)作図モードにする。
(2)プロパティー画面(マルチパレット)
 のカテゴリを「パレット」にする。
(3)図形パレットを選択する。
(4)「図形ユニット」の
「中学・高校数学fig」を選ぶ。
(5)「カテゴリ」から好みの項目を
選択する。
2 1000桁までの基本関数の計算速度を大幅向上
15桁までの基本関数に関しては今までどおりです。
2番目の更新内容は、数学関数の高精度版の精度と計算速度向上に焦点を絞っています。
カルキングでは、このような高精度計算においても、実数だけでなく同時に複素数計算も実現
しています。しかしながら、このような数値の計算は計算機に対する負荷が過酷であり従来より
かなりの計算時間が掛かっていました。今回のイージーアップデートにおいてはこの問題点の改
善に焦点を当てています。
(1)高精度平方根計算の高速化(約40%高速化)
この意義は、平方根計算は重要な数学関数の内部処理でも使用されており、
それらの計算も高速化される点にあります。
特に算術幾何平均アルゴリズムの
根幹部分で使われています。算術幾何平均アルゴリズムは円周率πの計算
に関する効率的アルゴリズムで知られています。
(ln関数は最大で65%高速化、log関数は最大で35%高速化)
対数計算は、収束が遅い代表的な例であり、従来の方法では最大1000桁の
精度の効率的計算のために大きな数表を利用していましたが、これらの数表
を利用しなくても済むようになりました。
この関数の高速化の効果も多くの波及効果がありました。カルキングにおいても
多くの数学関数の計算においてexp関数が使われています。
(最大65%の高速化を実現)