カルキング365機能の特徴(2016年6月)
今回のカルキング365の大きな特徴
●ダブルクリック操作の大幅機能強化
この操作については、テキストエディタやワープロとの類似機能も実現していますが、
これらをはるかに超える便利な機能を実現しています。
機能の詳細は後で紹介しまますが、カルキングでこれら機能強化が可能になった背景は、
皆さまがご存知のカルキングのプロパティ機能の存在です。
数式や文章をダブルクリックしたときに、それらのプロパティを参照して、プロパティに応じた多様な
機能を実現できるからです。
カルキングファイルから別の参照ポイントへのジャンプ機能ジャンプ先からの戻り機能
同じファイル中でのジャンプはすでに、マーク機能として実現済みです。
今回新たに追加したジャンプ機能は、別のカルキングファイルへのジャンプ機能とHTMLファイルへの
ジャンプ機能です。この2つの機能に関して若干の補足説明をします。
別のカルキングファイルへのジャンプ機能は存在していましたが、操作方法が少し面倒なため、
あまり利用されていませんでした。
今回、参照用のラベルをダブルクリックするだけでジャンプ可能になりました。
さらに、ジャンプ先からの戻り機能も実現しました。
さらに従来は不可能だった、カルキングファイルからのインターネットサイトへのジャンプを可能に
しました。
インターネットブラウザ(IE、Google Chrome,Firefox等)でWEBサイトへマウスクリックによって
ジャンプするのと同じ操作法となります。
さらにもう一つのジャンプも実現しました。
カルキングファイルからの同じPC上のHTMLファイルへのジャンプもできます。
カルキングのHTML変換機能の機能強化
カルキングからHTMLファイルへのジャンプ用ラベルを、HTML変換時に処理することができます。
従来はこのリンク情報の埋め込み機能が無かったため、ホームページ作成ソフトが必要でした。
カルキング365では、このようなWEB上にアップロードするHTMLファイル群の作成が容易になりました。
この機能により、カルキングが稼働していない環境の下でも、HTML変換されたHTMLファイル群を
閲覧することができます。
詳細説明
(1)複数の数式の答えの削除の簡略化
この方法が適用可能な数式は、一度、計算された数式に限られます。
(1)該当数式をマウスクリックして、Shfit + Ctrl + Delete で削除。
(2)複数の数式を選択して、Shfit + Ctrl + Delete で削除。
(3) Ctrl + A でファイルのすべての数式の答えを選択して、(2)の方法で答えを削除。
(2)ダブルクリック操作による再実行の操作の簡素化
この方法が適用可能な数式は、一度、計算された数式に限られます。
(1)目的とする数式をダブルクリックして再実行できます。
(2)複数の数式を選択してダブルクリックすると、一括再実行ができます。
ある数式の一部分を変更して、再実行するときに便利です。
(3)ダブルクリック操作による文字列の選択
ワープロやテキストエディタ等でサポートされている機能です。
この機能が有効になるのは、通常の日本語の文章や英語等の文章で、計算式ではない場所です。
また、計算式であっても、プロパティがテキスト文字列のときは、文字列選択が可能になります。
選択される範囲は空白で区切られている英単語、漢字の並び、カタカナの並び、同じスタイルが続く
文字列等です。
(1)、(2)、(3)に関する実演デモ
その1
(4)ダブルクリック操作によるカルキングのハイパーリンク先へのジャンプ
カルキングでラベル登録されたラベルには、異なるファイルからでも、ジャンプが可能でしたが、
今回はラベルをダブルクリックするだけで、簡単にジャンプできるようにになりました。
Ctrl + B で、ジャンプ先から元のファイルに戻ることもできます。
(5)インストールされる約230本のサンプル例題ファイルへのすべてのリンクを張りました。
「サンプル例題の総合案内」.clk を新規追加しました。
これにより、サンプル例題ファイルの利用が飛躍的に容易になりました。
(4)、(5)に関する実演デモ
その2
(6)ダブルクリック操作により、カルキングファイルからWEBサイトへのジャンプが可能になりました。
ラベルのダブルクリックだけで、簡単にWEBサイトへのジャンプが可能になりました。
なお、上記のWEBへのジャンプのためのラベルのリンク先のアドレスは、以下の代入定義により
作られました。
代入定義
代入定義
この代入定義式は、上記のWEBへのジャンプのためのラベルが作られた後は、代入定義を
取り消すことも、削除することも可能です。
(7)計算結果の表示の時、=記号のあとに空白記号を挿入します。
空白記号
(8)複数ベクトルからM演算子で行列を作る。
代数代入定義
これは
代数計算
(9)内包的集合定義の条件式での宣言部の簡略表記
以下はカルキング365でピタゴラス数を列挙する内包的集合定義です。
代入定義
従来は以下のように、k、lの定義を書く必要がありました。
代入定義
参考のために、答えを列挙しておきます。
以下の表記を見ると、もっと適切な順序で表記する必要がありますが、これはサンプル例題で
示しています。
(10)順列、組み合わせの高速関数のサポート
今回実現された関数を使った、2つの計算例をお見せします。
計算結果は配列、行列形式のどちらでも可能です。
ここでは行列形式で、5個の異なる記号から3組の組み合わせを求める計算です。
組み合わせ計算例
順列の計算例
combinationListM関数のアルゴリズムは高速のアルゴリズムで、他のプログラミング言語では、
このようなアルゴリズムの本質を簡潔に表記することは困難だと考えられます。
さらにカルキング365では、このプログラムを高速実行できるためのチューンナップがなされています。
なお、計算結果が巨大行列になる場合は、いったん行列変数に代入し、その後で、行列の
部分行列計算を行うことで、分割して表示できます。
代入定義
この実行には少々時間がかかります。
ここで求まったAのサイズはかなり大きいです。size関数を使って求めてみましょう。
計算
行数は184756行です。
ちなみに組み合わせ関数を使っても組み合わせ数は一致しています。
分割表記の例
初めの30行を表示した例です。
(11)その他
カルキング365では従来バージョンよりも、2~4倍のメモリ(スタック領域、ヒープ領域)を、あらかじめ
確保しています。
これは大規模行列、順列・組み合わ等の計算で、メモリ不足等による不具合の発生を、できるだけ
回避するためです。